1971年にニッポン放送系列の各局で始まったラジオ音楽番組「コッキーポップ」。
ヤマハ音楽振興会が制作協力し、ヤマハの提供で、
『ヤマハポピュラーソングコンテスト(略してポプコン)』
の出場楽曲を中心にした作品を紹介をしていました。
コッキーポップは大石吾朗が静かにさわやかに語りかけるナレーションで人気のあった番組です。 毎日夜中の12時半から、 ポプコン入賞曲がテーマ音楽として流れて来て大石吾朗が語りかける。 このスタイルはFM東京の「ジェットストリーム」の ニューミュージック版とも言えるモノなのかもしれません。 実はこのコッキーポップ、アイジョージ、上条恒彦、CWニコルなど 意外な人の曲もこの番組では紹介されています。 |
テレビ版コッキーポップは、ラジオでの人気から、日本テレビ系列で1977年に放送を始めました。
日曜日のお昼という時間は、ラジオの深夜の時間に慣れていた私たちには
ちょっとした驚きでもありましたよね。
でもまったりとした時間の流れるこの時間もまたいいものでした。
その77年、世良公則とツイストがポプコンおよび世界歌謡祭でグランプリを取り
ロック、見せるバンドの台頭により、コッキーポップテレビ版は大いに盛り上がりました。
またコッキーポップテレビ版はスタッフがポプコンメンバーだけでは物足りないと考えたのか?
歌のうまい歌手たち、芹洋子やあべ静江、松崎しげるなどが登場し
オリジナルの歌手にに代わり歌ったりもしています。
ラジオで聞き慣れた私などはちょっと違和感がありました。
しかし歌手のそれぞれの事情などいろいろあったのでしょう。
改めて聞くとやはり上手いなあと思います。
また、当時ニューミュージック系の歌手はテレビに出なかったのですが
このコッキーポップにはフルコーラス歌えるという画期的なコンセプトもあり
それに賛同した、すでに実績のあるニューミュージック系の歌手も
自分の持ち歌でも登場しています。アリス、イルカ、河島英五などです。
このDVDセットではその辺りも見所です。