[PR] フロアーコーティング あぐらでお点前:良い話、気になる話いろいろ

あぐらでお点前

お点前のバリアフリー

裏千家の千宗室家元があぐらを組んでお茶が楽しむことを提案したお話。
千利休以来の茶道の歴史に大きな1ページを残すニュースです。

 茶道裏千家の千宗室家元が、あぐらで茶をたてる点前「座礼」を考案し、京都市上京区の裏千家センターで8日、座礼用の茶道具「座礼棚」を発表した。
 「座礼」は一般の和室や洋室で、正座が苦手な人でも茶を楽しんでもらうのが狙い。新しい点前の発表は、1872年(明治5年)、外国人向けに発案されたいすとテーブルによる立礼(りゅうれい)式以来135年ぶり。あぐらでの点前は、千利休が茶の湯を大成してから初めてという。(読売新聞より抜粋)

千宗室家元が10年ほど前からアイデアを温めていたものだそうです。
正座ができなくなってしまったのでお茶をやめざるを得ないという年配のかたの話を聞き、家元も昔ケガを足が最近痛かったりということがあったためだそうです。
あぐらでも安定する低反発性ウレタン素材で座布団をしようします。女性は正座椅子などを使用しても良いそうです。

明治に考案された立礼(りゅうれい)式は椅子に座ってテーブルに向かう、これは外国の要人をもてなす際に今も用いられているそうだ。
この立礼(りゅうれい)式が考案された時も礼を逸すると批判がひどかったそうだが、今回もいろんな意見があり、あぐらとは何事だという批判も噴出しいるそうです。
でも家元はひとをもてなすことが一番大切なことであり、礼や決まり事は後からついて来たものだと。お年寄りや体の不自由な方にもお茶を味わっていただけることの方がどれだけ大切か、との思いがあるようです。「お点前のバリアフリー」という言葉も家元から発せられたそうです。

普通であったら作法、ルールを重んじる世界の家元がなかなかこうは言えないと思います。
本質を見失わないすばらしいお話ですね。


千宗室家元は「あぐらで自由に茶の湯に親しんでもらい、日本の伝統文化に関心を広げてもらえたら」と期待しているそうです。